突然ですが、あなたは「自分の頭で考えて」行動していますか?
仕事でもなんでもそうですが、
自分でしっかり考えて動ける人になりたいものですね。
でも、現実を振り返るってみるとどうでしょう?
・学校では「親や先生から言われたから」勉強して良い大学を目指す
・大学では「卒業したら会社員が当たり前だから」就職活動をする
・会社では「上司の指示やお客様の要望だから」と自分を殺して仕事する
そのときは「自分で考えて」決めたように思えても、実は周りの環境や人間関係に流されていたのかもしれません。
なぜ、自分の頭で考えることが大切なのか。
それは「自分の頭で考えない人」は「頭のいい人」に搾取されるからです。
世の中は「頭のいい人」が作ったルールの中で動いています。
なので、たとえ言われた通りに頑張っていても、思考停止で流されたままではいつまで経っても「搾取」から逃れることができません。
そこで、この今回は「自分の頭で考える」ことの大切さと本質について解説してゆきます。
Contents
自分の頭で考えるのは「めんどくさい」
自分で人生を決断していたはずなのに、まさか選ばされていた。そして、いつの間にか思考停止となり仕事や世の中に「搾取」されている・・・。
真面目に頑張っても、なぜか理想の人生につながっていかない。その原因は生まれ育ったこの日本の環境にあるのかもしれません。
よくよく考えてみると、学校でお金や税金の勉強って教えてくれませんよね。特にお金の貯め方や稼ぎ方なんてもってのほか。
その理由は「詳しくなると困る人」がいるからです。
だから「自分の頭で考える」人は、目の前に見えることを鵜呑みにせず、自ら情報を集めて判断した上で行動します。
たとえばお金を例にとってみます。
・銀行預金だけでは不安と感じて資産運用に取り組む
・副業で自分の経験や特技をお金に変える方法に取り組む
確かに「思考停止で情報に流される」より、充実した人生が送れそうです。けれど、その事を知りつつ、多くの人は実践できないままです。
その理由は「考えない方が楽」だから。
ダイエットでも勉強でも、努力をコツコツと積み上げるのって大変ですよね。
特に「自分の頭で考えて」行動するときは、人と違うことをする場合が多く、自分の中でその行動に対する価値、すなわち「行動基準」が整っていないと続けることが出来ません。
思考停止で誰かに言われたり指示されたこと、目の前のやりたい事をするだけの方がどれだけ楽か。
そのうちに考えることが「面倒くさい」。やってもやらなくても結果は同じとあきらめ、「思考停止」に陥ってゆくのではないでしょうか。
搾取は見えないうちに忍び寄ってくる
けれど「自分の頭で考える」ことを止めてしまうと、気づかないうちに様々なものからの「搾取」が待っています。
日常に潜むものを考えてみます。
- 時間
- お金
- 生き方
時間の搾取
時間の搾取と聞くと、会社や仕事がまずは浮かびます。
たしかに長時間労働など、仕事はあなたの時間を奪うイメージですが、サラリーマンという立場は凡人にとって決して悪い生き方ではありません。なぜなら、自分が提供した時間を対価として給料を得ることが出来るからです。
成果や価値の提供のみが収入に直結するフリーランスではこうは行きません。
会社よりもっと恐ろしい時間搾取は、無意識に続けてしまう習慣です。
例えば「見る気の無いテレビ」や「たまたま目に入るYou Tube」などがこれに当たります。
あなたも部屋にいるからとテレビを付けたままだったり、ネットで調べ物をしていたはずなのに、動画やSNSなどに見入ってしまった経験はありませんか?
これらを作る「頭の良い人」は、興味が無くても引き寄せる様々な仕掛けをしてきます。
自分に興味があり見ているのであれば構いませんが、なんとなく見続けてしまっている時は要注意です。そこからは何も生まれないのですから。
お金の搾取
お金の勉強をしない人は、お金を搾取され続ける。
世の中は「お金の知識や扱い方を知らない人」から、「賢い人が考えたお金を徴収する仕組み」が作られています。
例えば税金や、医療費や年金といった社会保障制度・・・。
年末調整に代表されるように、難しくてよく理解しないまま手続きを終えていませんか?
そして、どんな仕組みで実際に自分がどれくらい払っているか、答える事が出来る人はほぼいないでしょう。
他にも生命保険や住宅ローンなど金利や高い手数料、複雑な携帯電話料金など、世の中にはあえて難しくすることで、相手を「面倒くさい」状態に追い込み搾取しているケースが多々あります。
冒頭で「自分の頭で考えない人は、頭の良い人から搾取される」と書きました。これが最も当てはまるものが「お金」なのかもしれません。
生き方そのもの搾取
日常に潜む危険な搾取は、あなたの心にも忍び寄ってきます。
よくよく考えれば「これは、おかしい?」と思うことも、思考停止の状態ではそうなりません。
例えば、仕事やビジネスで自分が望まない状況に直面したときを思い返して下さい。
「これが当たり前なんだ」「みんなやっているから」といった同調圧力があるとします。本音では「嫌」と感じつつも、否定できず行動をすることで、どんどん心が消耗してゆきます。
その結果、自分の生き方そのものを見失ってしまいます。
ではどうすればいい?
思考停止していてはいつまでたっても「搾取」から逃げることはできません。そのためには「自分の頭で考える」ことで「なぜそうするのか?」という行動基準を決めることが必要です。
では、どうすれば「めんどくさい」から逃げず、「自分の頭で考える」ことが出来るのでしょうか?
そのヒントは「当たり前を疑うこと」にあります。
「目に映るもの」や「人から言われたこと」をそのまま鵜呑みにせず、「どこかおかしい」という違和感を大切にして、仕組みを理解する姿勢を取るのです。
例えば「テレビで納豆がダイエットに効く」を耳にしても、すぐに飛びつかずにしっかりと裏付けを考える、といった感じです。
決して、疑うとか否定といった後ろ向きなものではありません。
ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」というタイトル本にこんなフレーズがあります。
思考をする際は、外からの情報や過去の知識を一旦横に置いて、実際の事例や本質を考えるべき
過去の知識や他人の意見は尊重しつつも、一旦は参考までにとどめておき、自分が見聞きを事実ベースで考えることが「自分の頭で考える」だと解釈できます。
目の前に転がる森羅万象を真に受けず、じっくりと理解する時間を意識してつくる。
そうすることで、搾取の原因である「世の中にある本質的な仕組み」がうっすら見えてくるのではないでしょうか。
自分で考えることが充実した人生に繋がる
「自分の頭で考える」ことの必要性と大切さについてまとめます。
・世の中は、頭の良い人の作ったルールの中にある
・その搾取から逃れるためには「自分の頭で考える」ことが大事
・「自分の頭で考える」とは、すべてを鵜呑みにせずに思考する作業
・きっかけは「目の前にある当たり前を疑う」ことから始める
しっかり考えることで、物事の本質にふれることが可能となり、「なぜその行動が必要なのか?」という行動基準がはっきりしてきます。
そして、他人ではなく自分で理解して納得することで、実際の行動にも身が入ります。その実践こそが経験として積み上がり、より充実した人生に結びついてゆきます。
今ある常識に少しでも「おかしい」と直感を感じたときは、「仕方がない」と済まさずに自分の頭で考えるチャンスかもしれません。
「楽ではない、でもやる価値のあること」です。
一緒に頑張って行きましょう!