あなたは完璧主義をやめたいと思った事はありますか?
ついつい100%を追い求めて、納得ゆくまで取り組み妥協しない。
もちろんプラスに働く事もありますが、物事が進まなかったり、完璧を求め過ぎるあまり気付かずうちに他人を傷つけてしまう短所もあります。
半年前までの私も、そんな完璧主義に行動を縛られていました。
でも、あるきっかけで「それ」を捨てようと決意して、今も脱完璧主義に向けて実践していることがあります。
今回はそんな「完璧主義をやめたら楽になった」経験と実践方法についてご紹介します。
Contents
完璧主義者が生まれる理由とは?
完璧主義者が生まれる理由の多くは、幼い頃の経験の積み重ねに原因があります。
完璧主義者の特徴として、
- 責任感が強い
- 期待を裏切らぎりたくない
- 仕事は100%を目指す
- 他人に対しても厳しい
一見すると自己責任が強く、自分に妥協しない性格に見えます。
でも実は、「周りの期待を裏切らないために、絶対に失敗したくないと」いう、自分発信ではなく他人基準の考え方です。
その考えの根源は、周りから強い期待に対する「恐怖心」ではないでしょうか。
完璧主義のあなたは、幼い頃から中心で目立つ存在にいませんでしたか?
家族や友達から
「○○ちゃんさすが」とか
「○○にまかせれば大丈夫」という
周囲からの期待の声に答え、失望させない様に努力してきたはず。
その結果「他人の目を必要以上に気にする感情」が自然と身についてしまったのです。
そんな「失敗したくない」の裏返しこそ、完璧主義者が生まれる根源であり本質です。
完璧主義がダメな理由
完璧主義がプラスに向けば良いのですが、デメリットになってしまう事も多々あります。
- 機会を逃す
- 同時進行が出来ない
- 継続が苦手
①機会を逃す
完璧主義の一番問題は、行動が慎重になり「機会損失」の原因を作ってしまう事です。
あなたも失敗を恐れるあまり、「まだ準備が整って無い」とか「次に進むにはまだ早い」などと言って、行動を止めていませんか?
ぶっちゃけ言うと、準備万端になる時なんて永遠に来ません。
例えば「文章の書き方を覚えてから、ブログ始めよう」といった類です。
最初は誰もが「やった事が無い事」しかなく、出来なくても良いから「まずはチャレンジ」してみる事でしか出来るようにはなりません。
100%を求めた挙げ句、一番大切な行動を生み出さないなんて、悲しすぎます。
②同時進行が出来ない
完璧主義の良い所は「一つの事に集中」出来ることですが、逆を言えば「マルチタスク」が苦手という弱点もあります。
その理由は「手が抜けない」からです。
例えば、①と②の2つの作業を今日中に片付けたい場合
Aさん:①にどれだけ時間が掛かっても完成させてから、②に取り掛かる
Bさん:①で行き詰まったら、②に変えて気分転換して進める
明らかにBさんのほうが、効率が良さそうですよね。
完璧主義者のAさんは、効率や速度よりも「結果を出す事」にこだわるので、手を抜きながら「複数の作業」に同じ力を入れる事が出来ず、作業に時間が掛かります。
両方をバランス良く取り組んで行ければ、効率やスピードも上がり、それだけ出来る事が増えて良い成果も期待できます。
③継続が苦手
継続出来ない要因の一つに「作業量が多い」ことがあります。
完璧主義だと適当にスルーができず、1から100まですべて潰さないと気が済みません。その結果、作業量が多くなり続けることを自分で難しくしてしまいます。
例えば読書を例にとりましょう。
Aさん:「はじめに」から「あとがき」まで一言一句読む
Bさん:目次をさっと見て必要な部分だけを読む
こちらもBさんの方がスマートですよね。
完璧主義のAさんとしては、すべてを吸収したいと考えた行動ですが、インプットとしての読書の成果としては、それほど変わらない気がします。
そして、一番ダメなのは、時間が掛かり続ける事が面倒になってしまう場合です。「1冊の本で最後までたどり着かずに読まなくなる」なんて経験、あなたも無いですか?
完璧主義をやめるきっかけ
ウソをついてしまった。
これが私が「完璧主義をやめよう」と思ったきっかけです。
とあるビジネスコンサルを受けていた時の事です。
月に1回、前月に立てた目標の成果や相談をする場で「実際には出来ていない」にもかかわらず「やった」とウソを言ってしまった事があります。
「相手からの信頼を裏切りたくない」
「出来ない自分と思われたくない」
人の目や評価を気にするあまり、自分を大きく見せてしまった情けないお話です。
「出来ていないけど、ちょっと盛って話そう・・・」
完璧主義の方にありがちなお話ですが、本人にも相手にも全く得が無く、むしろマイナスしかありません。
私は「自分の行動に二度とウソをつかない為に」完璧主義を捨てる決意をしました。
そのための実践方法を紹介したいと思います。
脱・完璧主義のために実践している事
まずは「他人からの目を気にしないこと」を意識しました。
完璧主義の根源にあるのは「他人の評価」なので、そこを取り除く努力です。
あくまで行動するのは自分であり、人からの評価じゃなくて「昨日の自分と比べて進んでいるか?」という気持ちで取り組む様にしました。
その上で、私はこの3つを心がけています。
- 60〜70点を目標でOK
- 失敗を失敗と考えない
- 時間を決めて行動する
実践①:60〜70点が目標でOK
100点満点って必要でしょうか?
そもそも「完璧」なんてものは自分が決めた基準で、相手によって評価はまちまち。
ならば、6〜7割の出来で良いからスピード重視で行動して、次のターンに進んでゆく方が、自分にとっても周囲にとってもよほど価値があります。
実践②:失敗を失敗と考えない
トライアル&エラーは最強です。
なぜなら、行動する事で初めて「失敗」が見つかり、次はそれを修正する。で、その繰り返しが「あなたが出来ること」を増やしてくれるからです。
だから失敗した時は、「失敗」ではなく「世の中から自分に出来ない事がひとつ減った」と考えるようにしています。
実践③:時間を決めて行動する
完璧主義で陥りやすいのが、完成するまで永遠に作業を続けてしまうことです。
人が集中力の限界は「90分」と言われています。それ以上はある意味「惰性」となってしまうので、集中力や思考が鈍り、結果的に出来上がりも悪くなります。
そこで、ひとつの作業をする際には時間を決め、たとえ完成していなくても一旦はその作業をやめて、別の行動に取り組む様にしています。
先程も書きましたが、出来上がりの評価は「自分」ではなく「相手」が決める事です。いくら時間を掛けて完璧と思って作り上げても、それは「自己満足」に過ぎません。
結論『完璧主義をやめよう』
脱完璧主義のメリットや実践法についてまとめます。
- 原因である「他人からの評価」を意識しない
- 目標は低めに設定して、トライアル&エラーで取り組む
- 時間を決めて効率を考える
これを実践してみて下さい。
完璧主義をやめることで「他人からの目」を気にする必要が消え、そこに使っていたエネルギーを別の事に集中できるようになります。
幼い頃からの習慣を変えるには大変な労力が要りますが、ストレスや人間関係の改善といった目に見えない事への効果もあります。
楽ではないことですが、やる価値はあります。
一緒に頑張って取り組んでゆきましょう!